マツの葉むしりの仕方
松
剪定といえば、枝葉を切って形を整えていきます。
しかし、マツは他の樹木とは異なる特殊な剪定方法があります。
それは「葉むしり」です。
マツは細い葉が並んでいるのですが、先端の方が新しい葉で、枝に近い方が古い葉になっています。
古い葉と新しい葉では色が少し違うので、見分けるのは難しくないと思います。
古い葉は勝手に茶色くなって落ちていくのですが、剪定の時に丁寧に取っておくと、次の剪定までに茶色い葉が目立たず、綺麗なマツの姿を長期間楽しむことができます。
葉むしりのポイントとして自分より遠い枝のものからむしり、手は枝の下から回すようにします。
これは、新しい葉を折らないようにするためです。
マツは細い葉が上向きに並んだ姿が美しいとされています。
新しい葉が折れていると、葉が並んでいるように見えません。細かいところかもしれませんが、このポイントを意識して作業していきたいですね。
マツは仕立てられた形を楽しむ樹木の代表といってもいいのではないでしょうか。
特によく見られるのが、写真のように横に大きく枝が伸ばされている形です。
このマツは竹で支えて伸ばしていますが、家の塀に沿わせて伸ばしたり、門の上に被るように伸ばしたり、伸ばし方は様々です。
左右2方向に伸ばしているものもあります。お手入れや成長するまでに手間や時間はかかりますが、その分、他の庭木とは違った姿を楽しめるのがマツのみどころですね。
マツも他の樹木と同様に茶色く枯れてしまう場合があります。
原因はひとつではないと考えられますが、害虫が付いている場合はじっくり見ると発見できるときもあります。
この写真の害虫は、マツホソオオアブラムシというアブラムシの一種で、吸汁することで葉を枯らしてしまいます。
この虫を発見したときにはひとつの葉に2~3匹いるような状態で大量発生していました。
その後薬散をおこなうことでアブラムシはいなくなりました。
今回は発見が早かったので被害は一部に抑えられました。
日常的に庭木の観察をすることで、害虫被害を減らすことができそうですね。
最後までご覧いただき有難うございますm(__)m