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石塀の魅力の閑谷学校

300年前の石塀が見事

日本の名園旅日記
いつもご覧いただきありがとうございます。

今回は岡山県にある閑谷学校
なんといっても石塀は見ごたえあります。
300年前の石工による素晴らしい石積
それでは田中がご案内します。

出発します♪

江戸時代1670年に岡山藩主石田光政によって創建
世界最古の庶民のための公立学校です。

初めて閑谷後に来観した池田光政
(山水清閑、宜しく読書講額すべき地)と称賛
地方のリーダーを養成する学校の設立を決めたそうです。

役31年の月日を経て完成した学校です。
中でも閑谷学校と言えばこの石塀
300年前の石積がそのままの状態で残されています。

石積好きの田中にはたまりません(^^)
しかもこの石積見えている部分は3分の1程度
強度を保つため地下の岩まで掘り下げて石を積んでいます。
だからこそこの状態が保てるんですね。
外周756m
この学校のに独自の景観を作っています。
しかもこの石積石の中は栗石と言われる小石を入れています。
そしてそれを全部水洗いをして土を流しています。
土が入っていないので雑草も木も生えない
そんな工夫がされていたのですね。

この石積ここから山裾に向かって登っています。
見方を変えれば登り龍のようです。
独特の丸みを帯びた仕上げ
300年前の石工技術は相当なレベルの高さ
今のような道具も充実していない中こんな仕事が出来る
そう思うだけで先人の知恵を感じます。
長い年月を経ても当時のままの石塀
改めて石の素晴らしさを体感します。

楷の木

紅葉がきれいで左右対称に葉っぱが出ることから
学問の木とされているそうです。
葉が左右対称

新緑紅葉と楽しめる楷の木です。
建物中の基礎カメバラといわれる部分
この基礎石も石工の仕事です。
曲線のラインが見事です。
正確な仕事
建物を支える基礎石
コンクリートもない時代この石で強度を保つ
そして300年経った今も変わらない建物
昔の人はすごかった!
塀の屋根には備前焼
焼き物の自然な色合いが建物と調和しています。

外周の石塀は本当に見事
756m気が遠くなるような作業
31年の歳月を掛けた石積は300年後の今も堂々たる物です。
右の建物は文庫
厳重に三十扉
後ろの山は火除け山、しかもこの山人工の山
昔、本は貴重なものでしたから火事から守るために色々な工夫がされていたようです。
300年前の石塀
長さ765m
手前は目地を詰めた石積
裏の山裾は山からの水を逃がすため目地が空けられています。
当時の先人達の知恵がうかがえます。
石一つ一つ自然石ではなく切石です。
ひとつ積むのにどれだけの手間隙がかかったのだろうか?
そしてこの建物に着手した石田光政の情熱

その情熱が31年もの間続いた。
そして人の心を動かし300年後の今もこうして形に残っている。
農民の中から志を持ったリーダーが一人一人輩出された。

この場所にいるだけでそんな想いが伝わり
一つ一つの仕事を見るとこだわりや情熱が伺えます。
椿山

建物の外側には椿山があります。

400本近いヤブツバキが植えられています。

まるでツバキのトンネル映画(となりのトトロ)のようでした。

春になると満開のツバキ

きれいなツバキのトンネルでした。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

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