花芽を楽しむための剪定
花芽を楽しむための剪定
花が咲くには花芽が必要です。
この花芽が成長してつぼみとなり、やがて花を咲かせます。
この写真はサザンカの花芽です。
写真の中央付近に3つ楕円形の花芽があります。
この花芽が花になります。
そして花芽の手前に、小さな楕円形の芽があります。
これは葉芽といって、成長して葉になります。
仮に剪定の時に花芽をすべて切ってしまうと、全く花が咲かないということになります。
花芽を残したい場合には、花芽ができる前に剪定するのが確実ですよね。
サザンカの場合には7月頃から花芽ができるようなので、花が咲き終わった3月から7月ごろまでに剪定しておくとたくさん花をつけるのではないでしょうか。
次にサツキの花芽を紹介します。
この花芽は花が咲く少し前の状態なのでかなり大きくなっています。
サツキはもしかするとたくさん咲く庭と、あまり咲かない庭の差が大きいもののひとつかもしれません。
剪定工事はだいたい6月の後半ぐらいから始めます。
サツキの花は5月から6月にかけて咲き、花が散った後の7月頃には花芽が形成されます。
つまり、8月以降にサツキの刈り込みをすると、花芽を落としているということになります。
花芽があるのは分かっているのですが、花芽が目立たないので、どこに花芽があるのか気づけないのがちょっと残念です。刈り込みによって全ての花芽を落とすことはないと思いますが、花の数が少し減ってしまっている可能性があります。
花芽が形成される前に刈り込むとどうなるのか。
家のサツキでやってみました。
前年の6月の終わりに刈り込んだところ、こんな感じでたくさん花が咲きました。
こんなにもたくさん花が咲くとうれしくなります。
やはり7月までに刈り込んでおくと確実にたくさんの花をつけてくれます。
花芽が付いた後に刈り込む場合には、あまり深く刈り込まずにおくと花芽が残ってくれると思います。
でも刈り込む量が少ない場合には、年々サツキの木が大きくなっていきます。
難しいところですね。
花を楽しみたい樹木は花が散ってしまったらすぐに剪定をおこなうと、翌年にたくさんの花を楽しめそうです。