藤本ブログ 「生け垣」
「生け垣」
生け垣といえば庭から外が見えないようにしたり、逆に外から庭が見えないようにしたりする役割があります。
そのために隙間のないように刈り込んで仕立てていくのですが、今回は植栽直後の生け垣を紹介していきます。
まずはマサキの生け垣です。
マサキは常緑低木で6~7月に小さい花をたくさん付けます。
マサキはとにかく葉が落ちやすい樹木です。
綺麗に落ち葉を掃除しても、次に見たときには何枚か葉が落ちていることがよくあります。
掃除の時に、体や道具ができるだけ当たらないように注意したいですね。
次に紹介するのはトキワマンサクです。
マンサクという樹木と似たような花を咲かせ、マンサクと異なり冬でも葉がある常緑樹であることからこの名前が付いたようです。
樹木の名前でよくある、見た目の特徴から付けられるパターンですね。
トキワマンサクもマサキと同様に葉が落ちやすいのですが、それ以上に枝が折れやすいという特徴があります。
トキワマンサクは小さい枝が多いので、多少折れたとしても問題ないのですが、できるだけ折れないように、丁寧な作業をしていきたいですね。
剪定した葉を運ぶときに服に葉がくっついたり、イガイガしたりするのですが、これは葉に小さな毛が生えているためと思われます。
実際に作業することで分かることがたくさんありますよね。
最後は生け垣ですが、様々な種類を植栽した生け垣を紹介します。
写真の生け垣は、斑入りのマサキ、ナンテン、トキワマンサク、アオダモ、シマトネリコ、モミジが並んでいます。
いわゆる目隠しのような生け垣にはなりませんが、少し外の景色を見ることができる生け垣になります。
生け垣としてだけでなく、アオダモやモミジは枝振りや葉の色の変化を見ることができ、ナンテンは実がなるので、樹木1本1本を楽しむことができます。
生け垣はどうしても1種類の樹木で構成されてしまうことが多いのですが、外が少し見えてもいいのならば、この生け垣のように数種類の樹木を植栽することで、変化がある生け垣にすることができ、おしゃれで個性的なお庭に仕上げることができますね。
何年か後の姿が楽しみですね。