藤本ブログ 「佐用町土留め石積み工事」
「佐用町土留め石積み工事」
佐用町で土留めの石積みと砂利入れをしました。
↑ 石を並べるための準備
まずは糸を張って仕上がりの高さを出します。
石を積んだときに、この糸の高さに合わせていきます。
今回は、写真左の建物側は石の高さに合わせて砂利で仕上げるのですが、右側は現状の高さで仕上げます。
そのために、今の高さで石を積むと、石の下側が浮いたような感じになります。
そうならないように地面を少し掘っていきます。
石を積むところを5cmほどの深さで掘っていきました。
糸の位置から左側に石を積むので、左側を広めに掘り、右側は少しだけ掘ります。
掘った土は石を積んだ後の埋め戻しに使用するので、山にして崩れないようにおきます。
一部石を積むところの側が排水溝になっているところがあります。
ここも縁のコンクリートから5cmほどの深さに掘ります。
できるだけ排水溝に土が落ちないように作業します。
基準の糸に合わせて石を積んでいきます。
高さと前面の並びを揃えながら石を合わせます。
石の形によっては深さが足りなかったり、深すぎたりするところがあるのでモルタルで調整します。
石は前面と上面がある石を主に選んでいきます。
石と石の間はできるだけ隙間がないように並べていきます。
加工されていない自然の石を使うので、きれいにぴったり合わない場合がほとんどです。
大きな隙間ができたところには、小さい石を入れて隙間を埋めます。
石と石の間の目地はモルタルで埋めます。
石の面より、少し内側の位置で揃えます。
幅が広いところは、少し中央を高くします。
排水溝の際はモルタルを塗って刷毛引きで仕上げます。
石の際までモルタルを塗ると、石が浮いたように見えません。
あらかじめ地面を掘り下げていたので、モルタルを石の上へと塗り上げる必要がありません。
最後に土を戻して砂利を敷いて完成です。
砂利を敷くと統一感が出て、より綺麗に見えます。
石を積んだおかげで、土や砂利が流れ出る心配がありません。
自然石の良さが感じられる石積みの土留めに仕上がりました。