おはよぅございます。
サンガーデン藤本ブログ「マキの形」
マキの形
和風のお庭にある樹木のひとつがマキです。
今回はマキの形について紹介します。
まずマキといえばこの写真のような形をイメージするのではないでしょうか。
幹を中心に前後左右に玉がバランス良く散らされています。
全体のバランスからいえば一番上の玉が最も小さく、下に行くほど大きくなると綺麗に見えます。
しかし、どうしても上の玉ほど成長が早く大きくなってしまいます。
このバランスを維持することが、腕の見せ所なんだろうなあと思いながら剪定しています。
剪定では、全体のバランスを意識しながら丁寧に作業していきたいですね。
こちらの写真のようなマキもよく見かけるのではないでしょうか。
1つの玉だけが他の玉と比べると異様に長くなっています。
これは門かぶりという仕立て方で、門の上に大きく伸ばしてトンネル状にすることで、枝の下を人が通れるようにします。
先ほど和風のお庭と書きましたが、門かぶりのマキは和風の家や庭にあるイメージは浮かびますが、洋風の家や庭にあるイメージは全く浮かびません。
マキは和風の家や庭にしか出番がないのかと、少し残念な気分になりました。
ヤマボウシやソヨゴといった自然樹形の樹木は、庭の和洋を問わず使えるのですが・・・
そんなときに、おもしろい形を発見しました。
この写真の形はいかがですか?
ろうそく状といいますか、細長い形をしています。
この形なら洋風の家の玄関横にシンボルツリーとして植えても違和感がないのでは?と思うのですがどうでしょうか。
マキは花を楽しむというよりは、葉を楽しむ樹木といえます。
そして、マキは仕立てられた樹形も十分に楽しめる樹木だと思うのです。
マキに限らず樹木は近くで見るのと、少し離れて見るのとでは見え方が大きく異なります。
いろいろな角度から樹木を見ていきたいですね。