サンガーデン藤本ブログ「落葉樹の樹形」
おはようございます。
落葉樹の樹形
これまで、ブログでも葉の形で樹木を見分けていると
書いてきたのですが、冬になって問題が発生しました。
葉が落ちてしまいました。
落葉樹は葉を頼りにすると見分けられなくなります。
例えばハナミズキですが、葉があるとわかりますが、
なくなると幹と枝だけになってしまい、
判別できません。
そこで樹形や樹皮で見分けます。
葉がなくなると、樹形がはっきりします。
枝の出方や全体のバランスなど、これまでは
見えなかった部分がわかるようになります。
そして樹皮は夏でも冬でも変化がありません。
ハナミズキは細かい網目状の樹皮を
していることがわかりました。
いきなり樹形や樹皮に注目しても、
判別できないもののほうが多いのが現状です。
この写真はカツラなんですが、全くわかりませんでした。
よく見ると、樹形は株立ち(根元から何本かに
分かれている)で、真っ直ぐ伸びています。
枝も真横というよりは斜め上へと伸びています。
樹皮は茶色というか赤っぽい色で、
比較的なめらかな様子です。
ここで図鑑の出番です。
図鑑によると、幼木の樹皮は赤褐色でなめらか、
と書いてあります。
しかし成長すると樹皮には割れ目が入りはがれるそうです。
成長によって姿を変えることは、樹形や樹皮で
見分けることを難しくさせます。
ですが、その姿の変化が樹木らしいのかもしれませんね。
落葉樹だけでなく常緑樹でも、樹形や樹皮で見分けると
いう方法は使えるのではないでしょうか。
これはシラカシなんですが、樹皮の色は黒っぽい感じで、
なめらかなように見えます。
葉の形に加え、樹形や樹皮でも見分けられると
説得力が増します。
シラカシは葉の形がアラカシと似ているのですが、
樹皮の色が異なります。
アラカシは灰色っぽいので、シラカシではないと
わかります。
葉が落ちてしまったときはどうなることかと
思いましたが、他の部分で見分けるという
新たな方法を手に入れることができました。
花でも見分けていけるともっとおもしろくなりそうです。
最後までご覧いただき有難うございましたm(__)m
次回も是非ご覧下さい。
四月に入りました!
暖かくなりジャンパーなしで作業が出来ます。
今日も一日頑張ってきます!