サンガーデン藤本ブログ「山法師」
山法師
いきなりですがこれは何の木でしょう。
少し茶色い幹で割れることもなく、なめらかです。
正解はヤマボウシです。
漢字で書くとタイトルのように「山法師」となります。
この「山法師」の由来がおもしろく、中央の花を坊主頭、白色の総苞片を頭巾に見立てたとされています。
昔の人は鋭い観察眼とネーミングセンスをもっていたのですね。
樹皮をみると白や茶色の模様もあって、樹皮だけでも幹ごとに、枝ごとに違いがあって、木も生きているんだなあと感じます。
ヤマボウシは山にも自生しています。
5月ぐらいから花が咲き始めると、白い総苞片が目立つので見つけられると思います。
意外と道路沿いにも自生しているので、観察しやすいのではないでしょうか。
次はヤマボウシの葉を見てみます。
葉は同じ所から2枚ずつ出ています。
このような葉の付き方を対生といい、対になって生えているという見たままの呼び方が付けられています。
葉の形は卵のような少しとがった丸い形で、縁が波打っているところがあります。
葉の触った感じは薄くて柔らかい感じがします。
ヤマボウシも含めて、落葉樹は葉が柔らかい傾向にあるんじゃないかと思います。
1年で新しい葉に入れ替わるので、分厚く固い葉になる必要がないのか、それとも分厚くなる期間が足りないのか・・・どうなんでしょうか。
ヤマボウシを下から見上げた様子です。
ちょうどいい木陰になっています。
木の下で休憩すると、日陰ですが少し太陽の光が届いて気持ちいいですよね。
木を下から見上げると木の構造がよく分かります。
太い幹があって、そこから少し太めの枝へと分かれて、次に細い枝に分かれて。
もっと細い枝へと続きます。
葉も上下にあまり重なることがなく付いているように見えます。
この枝葉の間から向こう側が見えることが剪定では大切になってきます。
枝葉が重なってしまうともっさりとして窮屈な感じがします。
樹木をいろんな角度から見ることで、どんな形が美しい形なのか観察していきたいですね。